じゃこぴーのぶらり

ぼちぼちいこか。

「女ぎらい ニッポンのミソジニー」を読んで自分を知る

最近、色々自分探しを始めている。

今までは旅行とかいくのが自分探しであると考えていたが、今は本を読んで自分を知ることもできるのではということに至った。

 

今回は本屋さんで気になった「女ぎらい ニッポンのミソジニー」というのを読んでみた。早速図書館でかりて読んでみることに(著者の上野さん購入しなくてごめんなさい..笑)

 

ミソジニーとは

男にとっては「女性蔑視」、女にとっては「自己嫌悪」ということらしい。

本の内容は哲学的であるが、女性の私にとってはとても興味深いものだった。男性がどういった位置付けで女性を考えているのかというのがよくわかる。女でる私であるが、客観的にこの本を通して性を知ることで、今までは生まれ変わったら男に生まれたいと考えていたが私は現代であるからこそ女に生まれてよかったと感じさせられた本であった。

 

ジェンダーを考える

「男になるには男性同士の集団の中で正式のメンバーとして認められることで始めて男になり、女はその加入資格のための条件、もしくはそのメンバーシップに事後的についてくるご褒美のようなもの。」

なるほど...この記述には大変関心を持った。

男性にとって「女らしい」というのはマイナスな評価になる。これでは正式のメンバーに入れないから。最近ではよく中性的な人が出てきている。男性の中ではあまり、中性的な感じが受け入れられていないというのを周りの環境をみて思う。例えば女の子見たいという表現はあまりされたくない感じはする(私から女の子みたいという表現はプラスの意味で言っているが)。逆に女の人にとって「男らしい」という表現はプラスだ。かっこいいという意味が込められている。

そう思うと、男性って大変だと感じた。ずっと男でいなければいけない。最近ではよく同性愛の問題についてあげられ、同性愛者の人は昔は虐げられ、それだけで罰せられていたというのを知った。レズビアンよりもゲイの方がなかなか受け入れられにくいのではと感じた。正直女ならば、スカートもズボンもOKであるが、男性はスカートに対してはあまりプラスな評価はされにくい。むしろ、女は女らしい子よりも男らしい女の子の方が好印象を持たれやすい。ぶりっ子が気に入られないのはそのためである。女性の方が性の多様化に柔軟なのである。この点自分のケースにおくと初めて女でよかったと思えた。あまり、性というものに興味がない私はこの点、生きやすいのであり、むしろ、嫉妬心を女子に芽生えさせないが故に私は確固とした「私」というポジションを築いていたのかもしれない笑。

 

性のあり方の変化

 

男女平等、ダイバーシティと言われるようになって、まだまだではあるが、女性は声を上げやすくはなりつつある。なかなか、固定観念というものは変化しにくいが。本によると女性が地位を得ることによってこの「男になる」という構造は変わってきているらしい。男も女性の反応を意識するようになってきているそうだ。男に認められるから男になるという感覚も少しは薄れてきてしまっているのでは?最近ではLGBTに配慮した海外ドラマをよく見るが、こうなるともう、男女関係ない世の中になりそうだなって感じきている。それが良い方向なのかわからないが、人間はどこに行きつくのだろうか??性の意識の変化から男性と女性の違いは体の作りだけだということになりそうな気がしなくもない。自分とは違った感性を持った人を好む私にとっては楽しそうな世界であるけど!!