じゃこぴーのぶらり

ぼちぼちいこか。

読書日記:「男子劣化社会」

こないだ、「女嫌い」という本を読んで、社会における性別について興味が湧いた。

 

「女嫌い」という本は21世紀当初に書かれたもので、そこから世の中というものは急速に発達している。なので、今の見方はどう変わっているのだろうと、最近の本を探してみると「男子劣化社会」という2017年に出版された本を見つけた。性別に関するものだと女性の権利とかフェミニズムなどといった部類が多い中、このタイトルに興味が湧いて早速読んでみることに。

 

内容は私の解釈ではインターネットの中でしか自己の欲求を満たせない男子が増加しているというもの。

何と無く想像はできるなぁと感じている。二次元依存が強い人はたくさんいそうだ。だって、2次元は自分のことを拒絶しないだろうし、思い通り。あのキャラクターたちは自分たちの欲求を満たしてくれる。

しかし、その欲求は満たされれば、満たされるほど強くなる。実際の世の中ではそんなうまくいくことはないので、現実に絶望しまた、二次元にこもる。負のスパイラルである。

 

そして追い討ちをかけるのが、今社会では、女性の地位の向上というものがめざましく、OECDの調査によると世界の多くで女性は男性よりも成績が高く、収入も増加しているという結果が出ている。

女性の地位の向上はますます増加する中、問題なのは女性は権利を求めるが、また同時、男の人には「男らしさ」を求めていることである。「男らしさ」の中には収入が高いというものも含まれており、理想は高くなる一方で肩身が狭くなってきているそうだ。

 

男女平等というが「主夫」を受け入れる女性はどれくらいの割合いるのだろうか?女性は権利を求めると同時に責任も負わなければならない。一家の大黒柱になる責任も必要なんだと感じた。

 

まだまだ、男は仕事をして家を守る責任があり、女は家事をして男よりも社会的に劣っているという概念がこびりついている。

しかし、トランスジェンダーといったカテゴリーがその意識を変えてくれるのかもしれない。性のパラダイムシフトになりつつある。